新規・移行・最適化を“事業要件”から設計する
AWS構築は、単なるクラウド移行ではありません。
事業の成長速度、リスク許容度、運用体制、コスト構造を踏まえ、持続可能な基盤を設計することが目的です。
同じAWSでも、出発点が違えば設計は変わります。
最初に揃えるべきは、技術選定ではなく事業要件です。
ここが曖昧なままだと、「過剰構成で高コスト」か「安いが運用できない」かのどちらかに寄ります。
結果として、技術はあるが事業に耐えない基盤になります。
A. 新規構築(0→1での立ち上げ)
スピードと拡張性を両立させる設計
想定されるケース
設計の基本方針
初期から過剰な冗長構成を目指すのではなく、“最短で出して、伸びたら強くする”構造を設計します。
主な論点
B. 他サーバーからの移行(オンプレ・レンタル・他クラウド)
リスク最小化と再設計を分離する
想定されるケース
設計の基本方針
移行で最も危険なのは、「全面刷新」を同時に行うことです。段階移行(フェーズ分割)を基本とします。
主な論点
C. 既存の最適化(AWS運用中の見直し)
可視化・安全化・収益性改善
想定されるケース
設計の基本方針
“とりあえず動いている”状態から、回り続ける構造へ再設計することが目的です。
主な論点
1. コスト構造
無駄なリソース排除、予約・Savings活用、スケール設計を通じて、固定費と変動費のバランスを設計します。
2. セキュリティと統制
権限設計、ネットワーク分離、ログ管理を含め、監査に耐える構造を作ります。
3. 信頼性
単一障害点の排除、バックアップ、DR設計(RTO/RPO)により、止められない前提で設計します。
4. 運用の再現性
監視・Runbook・IaCにより、属人化しない運用を実現します。
5. ガバナンス
アカウント設計や権限統制を整え、将来の拡張に耐える基盤を作ります。
クラウド利用が一般化した結果、コストのブラックボックス化やセキュリティ事故が経営課題化しています。
AWSは“安い”から選ぶ時代ではなく、構造設計次第で事業の速度とリスクを左右する基盤です。
AWS構築は、構築物そのものよりも意思決定の質が成果を左右します。
技術だけを選定すると、過剰構成か脆弱構成のどちらかになります。
私たちは、運用から意思決定までを一貫して設計します。
何を止められず、どの速度で成長し、どのリスクを許容するのかを定義し、事業に耐える基盤を構築します。